続・幻の動物園の記憶を探って…

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前回掲載し、思わぬ反響を呼んだ「高尾動物園」。複数の読者の方から写真提供の申し出があり、今号にて掲載・検証してみました。また、たくさんのハガキ、メール、ファックスにての情報提供ありがとうございました。紙面を借りてお礼申し上げます。

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(1)(2)の白黒写真を提供頂いた、角野新田町のA様。当時Aさんは10歳前後。提供頂いた写真が、高尾動物園のものかどうかは定かではなかったそうだ。しかし、(1)(2)の写真には小象が2匹写っている。
また、(3)(4)のカラー写真を提供頂いた上原のB様。(3)(4)の2枚の写真は撮影時期が違うものと推測される。(3)の写真に写るお子さんの母 親で、動物園近くに現在もお住まいなので、(3)(4)の写真は間違いなく高尾動物園のものと断言していただいた。(4)の写真にはオレンジの養生シート の前に大人の象が撮影されている。
メールやファックスで「小象だった」「いや、大人の大きな象だった」と複数の意見が送られたが、(1)の白黒写真と、(3)のカラー写真を見比べてほし い。(3)のカラー写真には象こそ写っていないが、柵の向こうに見える紅白幕らしいものが張られた建物が写っている。そして(1)の白黒写真。ラクダの後 ろの建物、モノクロだが建物に同じ紅白幕模様が!右側の民家の位置も合致する。Aさん、Bさん提供の写真はともに同じ場所である。

時期こそ違うかも解らないが、高尾動物園には、のべ3匹の大人、子供の象、両方いたのだ。
下の写真も白黒がAさん、カラーがBさん提供の写真だが、フラミンゴ、ヒョウ、ライオン、ウサギ、サルの動物が確認できる。また、山積みされたベンチから、Bさんは「正式に開園する前だったのかも?」との話もあった。

また、動物園の名称について「新居浜動物園では?」「白鳥動物園では?」とのご意見も寄せられた。白鳥(しろとり)動物園は、香川県東かがわ市に現在でも運営されているが、電話で確認したところ、昭和60年からの開設で、新居浜との関係はないとのこと。
写真を提供していただいたBさんは、動物園の様子を8ミリビデオにも納めており、ビデオタイトルを記入していたが、名称が解らず「中萩動物園」と仮に入 れていたという。「高尾動物園」「新居浜動物園」はたまた「白鳥動物園」…、情報は寄せられるものの、正式園名について確証は今だ得ていない。

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読者のみなさんの情報より(一部抜粋)

私の記憶では動物園に「キリン」は間違いなく居ました。ゾウはもちろん居ましたが、キリンも間違いないです。また、入園料は犬、鶏などを見るのなら50円でした。

象は居ました。どこかのサーカスで飼育されていて、引退?した高齢の象で、とても大きな象でした。音楽にのって大きな鼻を左右に揺らしていました。当 時、やせ細っていたのは病気のためです。病気でえさを食べれなかったのです。象は病死して、その後動物園は閉鎖されました。

3度行きましたが、3度目は象は亡くなっていました。死因は食べたものが悪かったと聞きましたが、母は古くなった象の檻が壊れてしまい、その下敷きとなり、そのケガで死んでしまったとも聞きました。

現在でも、開設期間が解らずじまいで、掲載の動物達が一同に揃っていたわけでなく、徐々に増えていたものと思われる。いずれにせよ、今回の写真提供で、 「新居浜に動物園があった。象がいた。大きな象も、小さな象も…」新事実が判明した。